SartoriaNaoi(直井茂明氏)による関西発のトランクショー開催!そして、スミズーラを・・・
こんにちは!
本日はお知らせと、SartoriaNaoi(直井茂明氏)による自身3着目となるスミズーラの採寸の様子をご紹介したいと思います。
それでは、まいりましょう。
■SartoriaNaoi TRUNK SHOW in KOBE
さて、私が普段お世話になっているSharon専属のビスポーク職人である直井茂明氏。まだお若いながら、その経験年数は15年をゆうに超えており、日本人の若手の職人さんの中でもトップクラスの熟練度だと思っています。
そんな直井茂明氏による「SartoriaNaoi」が、この度関西方面では初となるTRUNK SHOWを神戸にて開催するそうです。
※Sharonさんの公式HP内より拝借致しました。
しかもTRUNK SHOWの開催場所は、これまた私が同じく靴のビスポークでお世話になっている、久内淳史氏によるIL Quadrifoglio (イルクアドリフォリオ)のアトリエ内。前々からお話はあったそうですが、この度色々なタイミングあったと言うことで、開催するに至ったと言うことを伺いました。
ところで、神戸は「近代洋服発祥の地」として有名ですよね。もともと神戸は港町と言うことで諸外国との貿易の地であったわけですが、貿易が活発化する中で神戸港は当時の幕府によって正式な諸外国に対する窓口として開港され、さらに外国人居留地が整備されることになります。
これによってイギリス人やドイツ人、アメリカ人、そして中国人と言った外国人が神戸に拠点を設け、日本との貿易を更に活発化させていったわけです。
そして、その流れにのってイギリスの洋服商が1869年に神戸にテーラーを開業し、これに中国人など他の諸外国の人が続いたのだとか。もちろん、日本人初のテーラーも神戸に開業したと言われています。
私個人もインスタグラムで交流をさせて頂いており、気になっているテーラーであるCOL(コルウ)さんは神戸にありますし、仕立て文化の歴史が東京以上に受け継がれているのが、神戸と言う土地なのだと思います。
※「関西方面に行ったら、是非訪れてみたいサルト3選!?」
神戸と言うと関東で言う港町であった横浜のようなイメージがありますが、横浜はどちらかと言いますと中華街のイメージが強いですよね。神戸はもう少し「洋」の雰囲気が強く、洗練されたイメージを個人的には持っています。
仕事、プライベートともになかなか訪問する機会がないのですが、どこかのタイミングでは是非行ってみたい街ですね。
なお、下記にSharonさんの公式HP内記載のトランクショーの詳細の一部を転載致しますので、気になっている方は是非ご予約の上、ご訪問されてみてはいかがでしょうか。
▼SartoriaNaoi TRUNK SHOW in KOBE概要
・開催日程:4/20(金)・21(土)・22(日)
12:00~20:00(最終受付19:00まで)
・開催場所:IL Quadrifoglio (神戸)
兵庫県神戸市中央区加納町2-13-16 北野ダイヤハイツ1F
07-8587-2050(トランクショー当日はこちらにお問い合わせ下さい。)
・所要時間:約1時間
・価格
SUIT:¥400,000(税別)〜
JACKET:¥300,000(税別)〜
PANTS:¥100,000(税別)〜
COAT:¥450,000(税別)〜
・納期:約1年
・仮縫い、中縫い付き
・事前予約制
■SartoriaNaoiによる3着目のスーツはNew モデルで
そんなSartoriaNaoiのTRUNK SHOW in KOBE のお話を伺いながら、私はこの度スーツ、コートに続きまして3着目のオーダーをさせて頂くことにしました。
実は生地自体は昨年既に購入をしていたのですが、なかなか先立つものもなく、のびのびになっていたのです。それが、ようやくタイミングが整ってまいりましたので、意を決してお願いすることに。なお、今回は最初に納品を頂いたモデルではなく、新しく登場したNew モデルによる仕立てでスーツをお願いすることに致しました。
※上記はファーストモデル
Sartoria Naoiの特徴と言えば、ハイゴージにやや内側に入ったコンパクトな肩周りとイセが十分に取られた背中と腕。そのスタイルはサルトリアソリートをクラシックに分類するとしたら、モードよりに位置づけることが出来るかなと思っています。
※上記はファーストモデル
ただ、今回はSharonオーナーであるK氏ディレクションのもと、肌と一体化したかのような心地良さはそのままに、デザインをよりクラシックに振った新たなモデルが登場しました。それが、こちらです。
※画像はSharonさんの公式HP内より拝借しています。
ゴージの角度を下げつつ、肩幅を広げ、肩周りのシルエットがよりナチュラルになっております。もともとはナポリの持つハイゴージなスタイルに、フロントダーツが前から見えないフィレンツェのスタイルを融合させ、そこに直井氏独自の感性や着心地の良さを追求して出来あがったのがファーストモデルだったと思っています。
そのファーストモデルに比べますと、よりフィレンツェの伝統的な、クラシックなスタイルに近づいたのが今回のNew モデルの特徴かなと私は理解しております。それでも、まだまだ微修正を加えている最中とのことでしたので、今回私がお願いしたスーツが出来あがる頃には、諸々の改良が反映されたモデルになって出来上がってくるのかなとワクワクしておりますよ。
なお、今回はファーストモデルの採寸から時間も経過しており、若干の体型変化を感じておりましたので、念のため採寸から頂くことに致しました。もちろん部分的な採寸ではなく、初めてスミズーラをする際に採寸頂くように、全身の数字を取って頂きました。
すると、大きな体重変化はないものの、チェスト周りが少し大きくなっていたようですので、今回は新たに取って頂いた数字にて仕立てて頂くことに致しました。
今回もベーシックな生地なのですが、それらの詳細はまた仮縫いのご報告と合わせてご紹介させて頂ければと思います。
と言うことで、SartoriaNaoiによる神戸でのTRUNK SHOWの話題と、Newモデルによる自身3着目のSartoriaNaoiの採寸の様子をお届けいたしました。なお、ファーストモデルでのオーダーも可能とのことでしたので、ご自身の好みやオーダーされる生地の雰囲気に合わせて仕立て分けてみるのも良いかもしれませんね。