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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

日本初!LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のトランクショーが開催!

こんにちは!
本日は、私も愛用しております、ナポリのカミチェリアであるLUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のトランクショー情報及び、今回のトランクショーに参加するべき理由!?をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)とは
さて、改めてルカ・アヴィタービレとはどんなブランドなのか?と言う点に触れておきたいと思うのですが、Sharonさんの公式HPに記載されているブランドヒストリーを元にご紹介致しますと、以下のようなブランドになります。

1927年創業に創業した、老舗のカミチェリア(シャツメーカー)。現在三代目となるルカ氏は18歳からこの業界に入り、自身の工房をナポリに構えています。ちなみに、サルトリア・ソリートと同じ建物の上層階に工房はあるそうです。

その特徴は、インターナショナルで端正な表情を有している点。

私は本日取り上げますルカ・アヴィタービレの他に、ジ・イングレーゼやモンテサーロ、アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノのドレスシャツを主に使っておりますが、確かにとてもプレーンな表情を持っているため、上に着用するスーツ/ジャケットのスタイルを選ばないと言う点は、まず挙げるべきスタイル(ビジュアル)上の特長だと思います。

襟はふんわりと柔らかい表情でありながら、とても端正な顔つき。良い意味で個性が強すぎないので、スーツ/ジャケットやネクタイ、更に言えば着ている本人以上に前に出ることがありません。
チェック柄なのに上品なネクタイ!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) フランネル グレンチェック柄ネクタイ_⑤

また、袖付けも必要十分な運動量は確保しながらも、とてもクリーンな表情。この辺りは、ナポリと言う土地を考えた時にイメージされることの多い、マニカカミーチャ(雨降り袖)を持つシャツとは大きく異なります。
LUCA AVITAVIRE(ルカ・アヴィタービレ)のツイル ドレスシャツ_⑤

更に、シャロンさんで扱うプレタポルテ(既製品)のルカ・アヴィタービレのシャツは、他国で扱っているルカ・アヴィタービレとは大きく異なる点があります。具体的には、下記3つの内容。

1.パターンが日本人向けにモディファイされている
2.襟(ホリゾンタルカラー)がカスタマイズされている
3.手縫いの工程が増やされている

まず、「1.パターンが日本人向けにモディファイされている」ですが、欧州の中でも比較的日本人の体型に近いと言われることもあるイタリア人の体型をベースにしたパターンから、シャロンさんで扱うプレタポルテは日本人向けのパターンにモディファイされています。
LUCA AVITAVIRE(ルカ・アヴィタービレ)のロイヤルオックスフォード ドレスシャツ_⑱

確かに、例えばアメリカ人なんかと比べるとイタリア人の背格好は日本人に近いのですが、体の厚み(特に背中のボリューム)が、やはり日本人に比べると特に異なるように感じます。実際、以前ほぼ同じ体型のイタリア人がスミズーラをしたジャケットを着用させて貰ったことがあったのですが、背中側にボリュームを感じました。

もちろんボディだけではなく、ネックに対するボディのサイジングや袖丈の長さなど、日本人の体型に合わせた微修正が多々施されています。
LUCA AVITAVIRE(ルカ・アヴィタービレ)のロイヤルオックスフォード ドレスシャツ_⑰

そして、シャロンさんのお客様からのリクエストを踏まえて「2.襟(ホリゾンタルカラー)がカスタマイズ」されています。シャロンさんで扱うスーツ/ジャケットのスタイルに合わせて、シャツのプレタポルテではホリゾンタルカラーを採用することが多いのですが、タイドアップした際にノットの両脇からネクタイが見えるのを防ぐため、襟のカーブを若干変えているそうです。
チェック柄なのに上品なネクタイ!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) フランネル グレンチェック柄ネクタイ_⑥

最後は「3.手縫いの工程が増やされている」と言う点。こちらは着心地と言うよりも、スタイル上のアクセントと言う要素が強いポイント。いわいる定規を使って引いた線のような精緻さを求めるのであれば、それこそFRAYであったり、日本ではレスレストンと言ったブランドを選んだ方が良いと思うのですが、フリーハンドで引いた線に魅了を感じる感性をお持ちなのであれば、手縫いの要素を欠かすことは出来ないように思います。
LUCA AVITAVIRE(ルカ・アヴィタービレ)のロイヤルオックスフォード ドレスシャツ_⑩

そう言う意味では、シャロンさんの考える理想のスタイルに合わせて、手縫いの工程が増やされていると言う事になります。

ちなみに、他で展開されているアヴィタービレのシャツの手縫いは通常8工程位だったと思いますが、シャロンさんでは6工程増やして、合計14工程。具体的には、以下の点が手縫いの工程となっています。

・カラー
・ヨーク
・ヨークステッチ
・袖付け
・カフス
・剣ボロ閂止め
・ボタン付け
・ボタンホール
・脇縫い線
・ガゼット
・袖まつり
・前立て
・ネーム付け
・生地裁断


■日本初!LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のトランクショー!
このような中で、この度、日本で初めてのLUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のトランクショーが開催されることになりました。ちなみに、サルトリア・ソリートのトランクショーとの同時開催です。
trunkshow_20200130
※画像はSharonさんの公式HPより引用

▼トランクショーの概要(Sharon公式HPより)
・開催日時

東京 1/30(木)、1/31(金)、2/1(土)、2/2(日)の4日間
神戸 2/2(日)、2/3(月)の2日間
トランクショー開催期間中の営業時間は、10:00〜20:00までに変更させて頂き、最終受付は19:00。

※1/30(木)10:00〜13:00頃迄
LUCA AVITABILE【ルカ・アヴィタービレ】のルーカさんは不在。
シャツをオーダー希望の場合は、1/30(木)14:00以降、もしくは1/31(金)、2/1(土)、2/2(日)の予約が必須。

問い合わせ先
電話番号:03-6418-5131
メールアドレス:info@sharon-shop.jp


今回の目玉は何と言っても、ルカ氏が来日され、ご本人が直接採寸等を行うと言う点です。ただし、ご本人の予定により、上記の通り1月30日の10時から13時まではシャツのオーダーが取れないので注意が必要です。

オーダーを数多くご経験されていらっしゃる方であればご存知のことと思いますが、オーダーにおいては採寸等を行うフィッターと、それを元にパターンを起こすカッターの役割がとても重要です。

同じ人を採寸するにあたっても、どこを、どのように採寸するのか。仮に「数値」が一緒だったとしても、その人の体型をどのように捉えて、どのようにパターンを起こすカッターに伝えるのかと言う能力が出来上がりを大きく左右します。

お客さんからヒアリングした情報を間違えれば、どんなに優秀な設計士であったとしても、お客さんが希望する家が建たないのと一緒で、どんなに優秀なカッターであったとしても、誤った情報をインプットされれば、アウトプットされるものも間違ったものになります。

その点、今回はルカ氏ご本人が来日され、直接採寸等を行って頂けると言う点が非常に魅力的。特に、SharonオーナーのK氏は、ナポリのサルト、カミチェリアにて相当数のスミズーラ(ビスポーク)を行っているご経験を有しておりますが、そのK氏がルカ氏のフィッターとしての能力が非常に高いと仰っていたことが、私を動かしました。(笑)

現在私が着用しているプレタポルテのルカ・アヴィタービレのシャツも、日本人の一般的な標準体型に近い私からすると、十分すぎるくらい、心地が良く、綺麗に着ることが出来るのです。もちろん、とは言ってもプレタポルテですから、身体とシャツとの隙間を若干感じることもあります。
理想の墨色タイに出会う。:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) のサキソニー ウール ソリッドネクタイ_ ④


ただ、私は基本的にシャツ1枚で外に出ることは無いですし、そこまで厳密な精緻さと言いますか、フィッティングは求めていないので、正直プレタポルテで十分満足しておりまた。

そんな私に、ルカ氏のフィッターとしての能力の高さを熱を込めて解説してくださり(笑)、一度採寸を取っておけば、体型が大きく変わらない限りは、今後は生地を選べばシャツが仕立てられると言うK氏のお話もあって、ルカ氏が来日され、直接採寸頂けるこのタイミングで、私もトランクショーに参加させて頂くことに致しました。

ちなみに、今回はビスポークではなく、基本的にMTM仕様。よって、上記に記載した日本人用にモディファイされた日本人向けのパターンがベースとなります。とは言え、かなり柔軟にご対応頂けるようですので、ルカ・アヴィタービレのシャツが気になっている方や既にプレタポルテを着用していらっしゃる方は、ルカ氏に直接採寸頂ける今回のトランクショー(※)に参加されるのがおススメです!
※今後ルカ氏が定期的に来日されるかは現時点で未定とのこと。

ちょっと気が早いのですが、納品されましたら、プレタポルテとの違いなんかも記事化してみたいと思います!