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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

Sartoria Naoi(サルトリア・ナオイ)/Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)/LA TERRA(ラ・テッラ)の合同トランクショーに参加してみた!

こんにちは!
本日は「Sartoria Naoi(サルトリア・ナオイ)/Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)/LA TERRA(ラ・テッラ)の合同トランクショーに参加してみた!」と言うテーマを掲げ、現在Sharonさんにて開催しているトランクショーに参加、久しぶりにオーダーをしてみましたので、こちらをご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■サルトリア・ナオイ/サルトリア・シャロン/ラ・テッラの合同トランクショーに参加!
さて、10月21日より、私がお世話になっている北参道にあるセレクトショップ?であるSharonさんにおいて、サルトリア・ナオイ/サルトリア・シャロン/ラ・テッラの合同トランクショーが始まっています。

それぞれ簡単にご紹介しておきますと、サルトリア・ナオイとは、職人であり、Sharonのクリエイティブ・ディレクターも務める直井茂明氏ご自身のブランド。私も昔、スーツやコートを仕立てて頂いたことがありますが、その頃とはスタイルもだいぶ変わり、
私の理解ではフィレンツェスタイルをベースとしたクラシックなスタイルが特徴的です。



恐らく日本人の職人さんの中ではトップレベルのバックオーダーを抱えており、オーダーをいれても納品迄には1年半~2年程度はかかると思われます。

最近では様々な職人さんが独立し、オーダーをとっていますが、直井氏のように自らが全ての工程を手掛けている職人さんは実はそれほど多くはなく、作業を外注に出している方が結構います。外注を使う理由は様々で、自分では仕立てることが出来ない工程を外に出す場合もありますし、オーダー着数を増やし、売上を増やす目的で外注を利用する場合もあります。よって直井氏のスタイルが好み、かつ職人さん本人の手作業をたっぷりと堪能したい方には特におススメ。

なお、誤解のないように申し添えますと、外注に出すこと自体は悪いことではなく、納品時のクオリティ・コントロールがしっかりとなされていれば、特に気にしなくても大きな問題はないと、個人的には思っています。

ちなみに、ファッション・ディレクターのジーン・クレールさんも顧客だったりしますので、気になる方はジーンさんの直井氏に対する感想もチェックさてみてください。
※ジーンさん記載の記事は、コチラ

これに対してサルトリア・シャロンは、フィッティングやカッティングは直井氏が行っていますが、縫製自体は外注化することで求めやすい価格かつ、短納期(1~2カ月ほど)を実現している点がポイントです。


サルトリア・シャロンは”手縫いのパターン・オーダー”と説明されていますが、私からすると一般的なパターンオーダーの範疇を超えた調整がなされていますので、パターン・オーダー以上、ビスポーク未満と言うのが私の理解です。

なお、ビスポークとパターンオーダーの違いは、ベースパターンの有無です。ビスポークは顧客の体形から型紙をゼロから起こすのに対して、パターンオーダーはベースの型紙が存在し、そこから顧客の体形に合わせてパターン修正を加えていきます。

ビスポークと称している方の中にも型紙を修正している方がいますが、厳密に言うと、それはビスポークではなく、パターンオーダーになります。

そんな”パターン・オーダー以上、ビスポーク未満”ながら良心的な価格かつ短納期のサルトリアシャロンのスタイルは、やや構築的でフィレンツェよりのスタイルの「01モデル」と、よりソフトでナポリよりのスタイルの「02モデル」があります。ちなみに、私は両方仕立て頂いたことがあります。

以下が「01モデル」。ゴージラインの角度やラペルの表情、そしてやや構築的な肩のラインなどに、フィレンツェっぽい雰囲気を感じることが出来ます。


一方、よりナポリよりのスタイルの「02モデル」が下記のジャケット。だいぶ昔に仕立てて頂いた初期の頃のモデルで、ウール×シルク×リネンかつ結構着込んでいますので毛玉なども出来ていますが、未だに現役で活躍してくれています。ゴージラインの角度やダーツの入り方、ショルダーラインなどが「01モデル」とは異なることが分かりますね。


そして最後のラテッラは、ニューノーマルなライフスタイルに合わせて新開発されたリラックス感と大人のチャーミングさを意識したラインで、ここ最近のトランクショーでは最も人気のあるスタイルだそうです。


私が昨年オーダーしたダブルフェイスのカシミアコートのような、程良いリラックス感とチャーミングさがありますが、化繊混生地やミシン縫いではなく、ビスポークスーツを仕立てることが出来る技量を持つ職人さんが1着1着手縫いで仕立てていると言うのが最大のポイントです。


そいう言う意味では、サルトリア・シャロンのスーツやジャケットに比べると価格こそ控えめながら、カジュアルよりのアイテムを手縫いで仕立てると言う意味では、かなり贅沢なラインがラテッラと言えるのかもしれません。

最近は盛夏シーズンにはTシャツにジャケットを羽織るようなスタイルが流行っていますが、巷にあふれている化繊混のイージージャケットだと大人が着るには安っぽくなりすぎるし、だからと言ってクラシックなスーツやジャケットにTシャツを合わせてしまうと、スタイルとして崩壊してしまうと感じる感性を持っている方にとっては最適な1着。

ラテッラの雰囲気が気に入った方は色違いやモデル違いで複数オーダーされる方が非常に多いと伺いましたが、このスタイルを手縫いでやっているブランドは世界広しといえどもラテッラのみなので、ハマる人はハマるのだと思います。

クラシックなドレススタイルが好きな私も、今年の夏は暑さに負けてノージャケット、ノータイのカジュアルスタイルが圧倒的に多かったのですが、もしかしたら来年の夏にはラテッラのコンフォートジャケットを着ているかもしれません。(笑)

■オーダーしたのは、サルトリア・シャロンのパンツ
このような中で、私が久しぶりにオーダーしたのはサルトリア・シャロンのドレス・パンツになります。

実はサルトリア・ソリートにて仕立てて頂いていた秋冬ジャケットが納品されているのですが、これまでの私の持っているジャケットとは異なる雰囲気の生地を選んでいましたので、よりフィットするパンツを合わせたいなと言うことでオーダーすることに致しました。

今回選んだ生地は、ウィリアムビルのキャバルリーツイルのグレージュカラー。
ウィリアムビル_キャバルリーツイル1

実は以前もミドルグレーカラーの同じ生地でパンツを仕立てて頂いたのですが、かなり使い勝手が良いのです。その第1の特徴は、ハリとコシによって皺が出来にくく、クリースラインがかなり綺麗に表現されること。

そして第2の特徴としては、程よい光沢感によってエレガントな雰囲気が醸し出される点。生地にハリ感があるために光沢感もかなり綺麗に出るので、上品さがあるのです。秋冬のパンツ生地としても、個人的にはかなりおススメ。
ウィリアムビル_キャバルリーツイル2

実は納品されたジャケットがカントリーテイストの雰囲気が強いため、バランスをとってクリーンさのある生地を選ぶことで、スタイル全体としての野暮ったさをとり、私好みのスタイルに仕上げるための選択でもありました。
ウィリアムビル_キャバルリーツイル3

恐らく1か月~2か月くらいでは仕上がると思いますので、新作ジャケットに合わせて楽しみたいと思っています。

クラシックなドレススタイルをビスポークで仕上げることも出来ますし、マシンメイドでは表現することの出来ない、手縫いの良さをしっかりと残しながらも、こなれたプライスと納期で仕上げることも出来る。更に、より時代性を意識した大人のためのリラックススタイルも選ぶことが出来る、好みのスタイルに合わせた選択肢の豊富な合同トランクショー。

気になる方は是非、訪問されてみてはいかがでしょうか!?