FOX BROTHERS ヴィンテージウール チェックジャケット Bespoked By Sartoria Solito
こんにちは!
本日は「FOX BROTHERS ヴィンテージウール チェックジャケット Bespoked By Sartoria Solitoと言うテーマで、先日お送りた「新境地にチャレンジし、感動したビスポークジャケット By サルトリア・ソリート」に続いて、同じタイミングで納品を頂いていたビスポークジャケットを取り上げたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■FOX BROTHERS ヴィンテージウール チェックジャケットが納品。
先日、”新境地”と表現してご紹介をしたサルトリア・ソリートによるヴィンテージツイードを使ったビスポークジャケットですが、思った以上の反響を皆さまより頂きました。
やはりジャケットに使われている生地が、私がこれまで好んで選んできた生地とは異なるテイストであったことが大いに影響をしているのかなと。
実際、ドネガル、シェットランド、ハリスなどのカントリー調のツイード生地を得意としているW.BILLのヴィンテージウールは、私が好んで着て来たベーシックかつエレガントな風合いとは趣がかなり異なりますので、ある意味での驚きを持って捉えられた方が結構いらっしゃったようです。
ただ、ジャケットをご紹介した記事にも記載しましたように、スタイルの幅を広げるためには、それまでの自分のスタイルの殻を意識して破っていくことが必要なので、そんなチャレンジする心、ファッションを楽しむ心はまだまだ持っていたいなと思っていたりします。
そして今回ご紹介するのも、W.BILLの生地でオーダーしたトランクショーにて選定していた生地。この生地は、フランネルなどの厚手、かつイングリッシュテイストの生地を作らせたら右に出る者はいない!?と言うほど有名な、フォックスブラザーズのヴィンテージウールになります。
かなり目の詰まった生地で、そこそこの重さと硬さがある、フォックスブラザーズらしい秋冬の厚みのある生地です。色はグレーベースにブラックとネイビーの細かなチェック柄が入りますが、柄が小さく、渋い色合いのために落ち着いた印象。無地が多かった私からすると、W.BILLよりも、こちらの方が入りやすい生地ですね。(笑)
この生地も無地系のスタイルから幅を広げることを目的に選びましたが、そんな厚さと硬さのある生地を、ナポリ仕立てで柔らかく仕立てて頂く贅沢・・・。まさに、ビスポークならではの醍醐味の1つかなと思っています。
■アイテムは変わっても、スタイルは変えない。
さて、そんなFOX BROTHERS ヴィンテージウールを使ってサルトリア・ソリートにビスポークして貰ったチェックジャケットですが、個人的に大切にしていることは"アイテムが変わったとしても、自分のスタイルは変えない"と言う点です。
私はシンプルでベーシック、かつエレガントな雰囲気のスタイリングを好んでいますので、カントリーテイストの生地であったとしても、また無地ではない、カジュアルなチェック柄の生地であったとしても、自分好みのエレガントなスタイリングに仕上げていくことを常に意識しています。
ちなみにこの日はインスタグラムを通じて知ることとなったアーティスト、緒方環さんの個展が東京ミッドタウンにあるインテリアショップの「Style Meets People」さんで行われており、時間がとれればお伺いする予定にしていました。
緒方環さんは墨の濃淡だけでスタイリッシュかつ、知的な色気のある雰囲気の男女の美しい作品を描かれており、その美的価値観に共感しているので、私も普段はほぼ着ることがないブラックを多用し、グレーと合わせて墨の濃淡を意識したコーディネートでお伺いしました。

なお緒方さんですが、下書きなどは一切せず、描き始めたら一気に絵描きあげるそうです。私はコーディネートにおいてシルエットなどのラインの美しさをかなり意識するのですが、緒方さんの作品のシルエットはとても美しく、シルエットフェチの私にとってはドストライク。笑。是非自宅にも作品をお迎え出来たらなと夢見ています。
少し話が脱線しましたが、そんな緒方さんの作品を意識しつつ、自分好みのスタイリングに仕上げて個展に伺わせて頂きました。基本的にはブラックとグレーの2トーンスタイル。

近くで見るとジャケットにネイビーが入っていますが、スタイルに与える影響は軽微です。そしてニットとパンツには墨を意識したブラックを合わせていますが、基本的にはチャコールなどの濃いめのグレー系か、チェックの色を拾ってダークネイビーあたりの色にしてあげると、落ち着きが良さそうです。

もちろん靴は黒靴で。

なお、変化をつけるのであればネクタイやニットなどに差し色的な、少し明るい色を持ってきてもまた異なった印象のスタイリングが出来ると思っています。
やはりドレッシーな無地やストライプ柄と、カジュアルなチェック柄と間には大きな違いがあるように思っています。今回は柄の大きさが小さいので好みのスタイリングは容易でしたが、柄が大きくなると、また違うアプローチでのスタイリングが必要になりそうですね。

先日参加させて頂いたトランクショーでも、またこれまでにないような生地にチャレンジしてみましたので、進捗してきましたら、改めて取り上げてみたいと思います。