ダブルディンプル一般化の実態を、定性的、定量的に分析してみる!
こんにちは!
本日は「ダブルディンプル一般化の実態を、定性的、定量的に分析してみる!」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■有名人の衣装に見る、ダブルディンプルの一般化
私が普段から好んで結んでいるネクタイの締め方と言えば、プレーンノット(フォアインハンドノット)にダブルディンプルと言う組み合わせ。
私が初めてダブルディンプルを知ったのは、今から9年ほど前の2014年末。現在もお世話になっている北参道にあるセレクトショップであるSharonオーナーのK氏が締めていたスタイルが、まさに「プレーンノットにダブルディンプル」だったのです。
これまで見たことのない、その華やかな表情に魅了され、”結び方”をK氏に習ったのは今では良い思い出ですが、本ブログの他に運営をしていた、自分の装いを紹介するブログを閉鎖し、その代わりとしてインスタグラムをスタートしたのが2015年。当時は世界中のクラシックファッションファンのポストを探しても、ダブルディンプルをしている方は誰1人としていない状況でした。
よってインスタグラムで自分自身の装いをポストし始めた際の最も多かったご質問と言えば、ネクタイの締め方について。(笑)
「その締め方はなんていう名前なんだ?」「どんな風に結ぶんだ?」「その締め方を教えて欲しい!」と言ったご質問が毎日のように届いていました。
その後、結び方をブログでご紹介したり、インスタグラムアカウントのリール動画などを用いたりして解説してきましたが、先日、滅多に見ないテレビをW杯期間中と言うことで見ていた際に、驚いたことがありました。それが、試合を解説していたサッカー界の天才レフティこと、中村俊輔氏がダブルディンプルをしていたこと。
実は前にも元野球選手の長嶋一茂氏が同じくダブルディンプルをしており、時代が変わったことを実感しましたが、とうとうダブルディンプルもここまで来たか~と言う、感慨深さに一人浸っていました。(笑)
数年前であれば、ネクタイと言えばプレーンノットにシングルのディンプルと言う組み合わせが一般的。服好きの中でも「ダブルノット」や「ウィンザーノット」と言う、結び方で個性やスタイルを表現している方はいても、2つのディンプルを作っている方は皆無だったからです。
テレビに出るような有名人の場合にはスタイリストがついてることが一般的で、そんなスタイリストの方はインスタグラムなどのアカウントを開設し、世界中の様々なスタイルをウォッチしていますから、トレンドなどの流れを踏まえてダブルディンプルを提案されたのかもしれません。
クラシックなシングルディンプルに対して、ダブルディンプルは華やかな印象になりますから、テレビに出るような方の装いにはピッタリではないかと個人的には感じましたし、テレビに出る有名人がダブルディンプルをするほど、一般化してきたのかもしれないなとも思いました。
■ダブルディンプルの一般化を数字で確認してみる
インスタグラムの世界では、今ではかなり目にすることになったダブルディンプル。インスタグラムは服好きの方が多いので、世間一般的な感覚を正確には反映していないとは思いつつ、上記のような定性的な感覚に加えて、定量的にもダブルディンプルの一般化を実証できないかと考え、先日自身のアカウントのストーリーズでちょっとしたアンケートをしてみました。
それが”「シングルディンプル」と「ダブルディンプル」のどちらが好きか?”と言う内容。
※右が「シングルディンプル」で、左が「ダブルディンプル」
アンケートを取る前は、一般化してきたとはいえ、クラシックの王道はプレーンノット(またはダブルノット)とシングルディンプルなので、3対7くらいの割合でシングルの方が多いかなと言う仮説を立てていたのですが、結果は下記の通り。
なんと、回答者の44%、約半数にものぼる方がダブルディンプルを好んでいらっしゃいました。
上記は質問を始めてから23時間ちょっと経過した際の数値で、N数は信頼水準95%以上となる384人以上から回答を得ていますので、かなり信ぴょう性の高いデータであると感じています。
つまり、私自身の予想の上をいく、全体の4割をも超える方がダブルディンプルに対する抵抗どころか、好感を感じていらっしゃることが統計データ上も確認することが出来ました。よって定量的な数字の面でも「ダブルディンプルが一般化してきた」と言ってしまっても問題はないのかなと考えています。
以前に比べるとクラシックな装いにおけるルールもだいぶ緩くなった!?ように個人的には感じていますが、それでもモードやアメカジと言った他のスタイルに比べれば守るべきルールが存在するのがクラシックファッション。
特にネクタイを締めるようなスタイルになるとより一層自由度は少なくなりますが、だからこそちょっとした着こなしにコダワリ、自分を表現する楽しみが生まれるようにも感じていますので、これからも自分なりのクラシックスタイルを楽しんでいきたと思います。