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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

DORSO(ドルソ) 齋藤力氏の魅力に迫ってみた!:前編

こんにちは!
先日、神戸の老舗テーラーから独立をされた齋藤力氏が昨年立ち上げたDORSO(ドルソ)へようやく訪問をし、”じっくりと”お話を伺ってきました!

よって本日は「DORSO(ドルソ) 齋藤力氏の魅力に迫ってみた!:前編」と言うテーマでお届けしたいと思います。

なお、本テーマは「前編」・「後編」の2部構成とし、「前編」では店舗へのアクセス紹介と、結論としてのDORSOの魅力、どんな人におススメしたいか?について記述させて頂き、「後編」ではDORSOの思想やスタイル、クオリティ、そしてラインナップや価格、今後の展開等について取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■DORSO(ドルソ) へのアクセス
まずは、DORSOへのアクセスからご紹介します。



DORSO

HP:
https://www.dorso.jp/

住所:
〒104-0042
東京都中央区入船2-9-10 五條ビル3B

電話:
03-4446-6141

営業時間:
9:00 ~ 19:00 (完全予約制)

定休日:
月曜日

電車で行かれる場合、東京メトロ有楽町線 新富町駅もしくは、東京メトロ日比谷線 八丁堀駅がDORSOへの最寄駅になるのですが、私は今回”日比谷線の八丁堀駅”から歩いて伺うことにしました。

一番近い出口は「A2」。
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「A2」の階段を登りきると桜川公園がありますので、その公園を左手に見ながら直進します。
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そして4本目の道を左手に入ります。
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すると程なくして「P」と言うマークの付いた機械式駐車場の建物が見えますので、
DORSO_4

その奥、向かいの建物がDORSOの入るビルになります。
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白いタイルの「五條ビル」がそれです。
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エレベーターで3階に上があると、「3-B」がDORSO。オリーブの木が目印です。八丁堀駅の「A2」出口から歩いて6分前後と行った距離感なので、駅からのアクセスは良いですね。ちなみに近くにコインパーキングが沢山あったので、車で来られる方はそれらを利用されるのが良いと思います。
DORSO_7

■DORSO最大の魅力と唯一無二の存在価値とは!?
事前に予約をした時間に訪問し、インターホンを鳴らすと、久しぶりに再会することとなった齋藤氏が笑顔で出迎えてくださいました。
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入店するとDORSOの服を着たトルソー、そして昨年10月1日に店舗を構え、本格的にOPENされたばかりにもかかわらず、顧客からオーダーの入った沢山のスーツやジャケットが並んでいるのが目に飛び込んで来ました。本当はもう少し早く訪問したかったのですが、齋藤氏もトランクショーで各地を飛び回っており、また私も少しバタついてしまったこともあって、このタイミングとなりました。
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店内は”大人のサロン”のような落ち着いた空間で、大きなカウンター越しに顧客との対話を楽しむことが出来る空間デザインをとっています。
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今回私はかなり長い時間を取って頂き、齋藤氏とお話をさせて頂いたのですが、個人的には、この”DORSOの店内の空間の作り”が、そのままDORSO最大の魅力であり、唯一無二の存在価値を体現しているのではないかと、実は感じました。
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つまり、それは

「齋藤力氏との対話である」

と。

既に独立される前から感じていたことではあるのですが、下記に記載する「3高」こそ、齋藤氏の最大の魅力であり、DORSOに服を仕立てて貰う本質的な価値だと思っています。

1:”高い”コミュニケーションスキル
2:”高い”コンサルティングスキル
3:”高い”フィッティングスキル

以下、詳述します。

1:”高い”コミュニケーションスキル
齋藤氏と話をされたことがある方であれば誰しもご納得頂けるかと思うのですが、とても高い「コミュニケーションスキル」をお持ちです。

一言で言うと、話が”非常に”分かりやすい。

その理由は2つだと思っています。

①論理的であること
②相手の言葉で話をされること

まず、服と言うのは感性が大いに発揮される領域であると思うのですが、齋藤氏はこれまで培ってこられた知識とご経験を踏まえて、感性に頼ったふわっとした内容ではなく、話がとても論理的です。

感覚的な内容をしっかりと”言語化”し、”理解のしやすい論理構造”で話をされるので、聞いている方は理解が促されるわけです。

また、相手の反応を見ながら、相手の”理解できる言葉”を選んで話をされます。

例えば私は素人の中でもオーダースーツやクラシックファッションの分野についてはある程度のマニアックな知識を有し、経験も豊富とは言えずとも、そこそこの数をこなしているほうだと自認しておりますので、専門的な用語を含めて大抵のことは理解可能です。

これに対して、相手がスーツやオーダースーツに関する知識、経験がない方であった場合には、その方が分かるような表現に置き換えて、理解が促される話し方をされます。これによって不安が解消され、オーダーする際には”納得感を持って注文をすること”が出来るわけです。

これは齋藤氏の知識、経験の豊富さはもちろんこと、顧客が「理解する」こと、「納得する」ことに重きを置き、相手の(理解できる)言葉を意識して、話をされているからだと思っています。

スーツに関する知識、経験がない方であったとしても、また多少の知識と経験を有する私のような人間であったとしても、齋藤氏とコミュニケーションをとることで、スーツ/ジャケットに対する理解が深まっていきますし、理解が深まることでより高度なオーダースーツの楽しみ方が出来るようにもなりますので、”顧客自身にとっての勉強、成長”と言う意味でも、齋藤氏とのコミュニケーションには価値があると感じています。

2:”高い”コンサルティングスキル
また、コンサルティングスキルも非常に高いと感じます。具体的には、顧客の”嗜好”や”悩み”をしっかりと把握しながら、現在のワードローブ状況を鑑みて、悩みを解決したり、これからの装いを見据えた一歩先の提案をしたりしてくれます。

私自身の経験談として、私の好みやスタイルを理解し、更には日々着ている服(=ワードローブ)を把握したうえで、私自身ではなかなか選ばないような新たなご提案を齋藤氏はしてくださいました。結果として、これが”自分の装いの進化”に繋がったことを実感しています。

もちろん、DORSO(=齋藤氏)として持つ美のフィルターを通しての提案になりますが、それらを強いることはないので、顧客の持つ嗜好を軸に、それを進化させたり、幅を広げるような丁寧なコンサルティングが期待できます。

この能力はかなり稀有なものと感じていますが、恐らくこれは後述する、齋藤氏自身が独立に至ったことと深い関係性があるように思います。

3:”高い”フィッティングスキル
そして、テーラーとして大きな安心感を持つことが出来る理由が、高いフィッティングスキルを有している点です。

ビスポークであれ、MTM(メイドトゥメジャー)であれ、良いスーツを仕立てる際の最も重要な工程の1つが、フィッティングと言う、採寸や、仮縫い時の確認作業です。

これは本ブログでも何回か記述してきましたが、どんなに良質なパターンが描けても、どんなに縫製技術が高い職人が仕立てたとしても、フィッターとしての能力が低い方がフィッティングをしたら、良いスーツは絶対に出来上がりません。これだけは、断言できます。

それは、ミスをしない計算機であったとしてもインプットを間違えれば、誤ったアウトプットがなされることと同じだからです。

その点、齋藤氏は顧客の採寸(フィッティング)からカッティング(パターン作成)、そして縫製まで、一気通貫で自らこなせる能力を持っており、その上採寸や、仮縫いなどのフィッティング経験がかなり豊富。

経験値と言うのは非常に重要で、機械ではなく、人間が行う作業は”量が質に転化”します。質を求めるには、必然的に量をこなす必要があるわけです。

もちろんオーダースーツを販売されている方の多くは齋藤氏のような仕立て技術を持っていませんので、仕立て技術の有無は高いフィッティングスキルを持つ上での必須条件ではありませんが、服の構造を理解しているからこそ提供できる高度なフィッティングスキルは存在すると思っています。

実際、私が好んで着ているサルトリア・ソリートのルイージ・ソリート氏も仕立て技術を持つフィッター(カッティングも担当している)ですし、サルトリア・ナオイ、サルトリア・シャロンを展開するSharonのクリエイティブ・ディレクターである直井茂明氏も、仕立て技術を持つフィッター(実際にはカッティング、縫製も自身で行っています)です。

まとめると、スーツやジャケットに詳しくても、詳しくなくても、”安心、納得感を持ってオーダー”することが出来、”顧客の装いを進化”させる「コンサルティング能力」があって、サイズ、着心地において高レベルなスーツやジャケットが提供可能な「フィッティング能力」を持つと言う、この3つの要素(3高)こそ、「DORSO最大の魅力であり、唯一無二の存在価値」であると私は理解しました。

事実、開業して間もないにもかかわらず、多くの注文や、既にリピートオーダーを獲得していると言う状況が、オーダーサロンであるDORSOの唯一無二の魅力が多くの顧客に伝わり、評価を獲得している証拠ではないでしょうか。

■どんな人におススメしたいか?
では、どんな人にDORSOをおススメしたいのか?と言いますと、逆説的ではありますが、上述した3つのポイントに不安や、不満を抱いたことがある方には、特に強くお勧めしたいと思っています。

例えば・・・

・オーダー時のコミュニケーションにおいて専門的な用語が多く、理解が出来ずに不安を感じた経験
・自分が依頼した内容と異なるディティールで仕立てあがってきたような、コミュニケーションミスがあった経験
・流れ作業のような感じで、オーダースーツにおける対話を楽しめていない経験
・生地選びやディティールについて相談をしても、納得感のある提案がなかった経験
※例:「今人気の生地、仕様です。」「これがカッコ良いですよ。」程度の返答しかない
・自分の好みが固定化しており、同じようなスーツやジャケットばかりのワードローブに不満を感じた経験
・せっかくのオーダースーツなのに、サイズが小さい、大きい、着心地がイマイチなどの経験
・仕立てあがってきたスーツに対して、”なんか違う・・・”と言う違和感を持った経験

などなど、これまで経験したオーダースーツに関しての不安や不満はもちろん、気になる点があるような方は、オーダーの有無は置いておいて、まずは一度、DORSOに相談をしてみてはいかがでしょうか。
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もちろん、上記には当てはまらない方であったとしても、装いの方向性やコーディネートなどのスタイリングを含めてご相談してみたい方や、後編にて記述するDORSOの思想やスタイル、世界観に共感される方々は、是非訪問されることをおススメします。
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と言うことで、「前編」は以上となります。
近日中に公開予定の「後編」も是非、ご覧頂ければ幸いです。