Sartoria Solito(サルトリアソリート)のチェック柄 ヴィンテージ ツイード ジャケットを購入してた!(Solito house exclusive per Sharon)
こんにちは!
本日は「Sartoria Solito(サルトリアソリート)のチェック柄 ヴィンテージ ツイード ジャケットを"購入してた"!」と言うことで、季節的には少しずれてしまいましたが、ご紹介が漏れていた2022-2023AWに購入していたジャケットを取り上げたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■ツイードづいていた2022-2023AW
さて、改めて昨年から今年にかけての2022-2023AWシーズンを振り返ってみますと、ツイードづいていたシーズンだとまとめることが出来るように思います。
その理由は明らかに、ビジネスにおけるスタイル上の変化。
私自身と言うよりも、周囲のビジネスパートナーの装いが思った以上にカジュアル化してきており、これまで相手に対するリスペクトを表現する手段であったスーツやジャケパンを用いたタイドアップスタイルは、かなりの場面においてトゥーマッチな装いへと変化してきてしまいました。
もちろん従来のクラシックなスタイルが求められる場面もありますが、感覚値で言うと、以前の20~30%前後程度と言う感じでしょうか。
今ではお堅いイメージのあった金融機関も積極的にビジネスカジュアルの推進を進めていますし、特定の業界、特定のポジションなど一部を除いては、今まで以上にビジネスウェアのカジュアル化が進んだ印象です。
これに合わせるかのように、私自身のビジネスウェアもカジュアル化を進めています。
と言うのも、これまでブログに記載してきましたように、従来のビジネスウェアの定番であったクラシックなスタイルが、今では相手を威圧し兼ねないような感覚を覚えることが増えてきたことによります。
商談相手から「カジュアルなスタイルですいません。」「カジュアルウェアで失礼します。」と言った言葉を言われるたびに、寂しさと、威圧感を与えてしまっているのかなと言う、なんとも言えない感情を感じながら過ごしてきました。
もちろん今でもスーツやネクタイを着用する職場はあると思いますし、初めてお会いする方であったり、そのような装いが求められるシーンには従来通りのクラシックなスタイルを選びますが、そうではない場合には、ネクタイを締めてもカジュアルさ、ソフトさが感じられたり、ネクタイを外しても問題の無いスタイルで仕事をすることが増えています。
そのような流れの中に私自身はおりますので、ワードローブの幅を広げる目的でオーダーしていたツイードのビスポークジャケットに加えて、新しく購入をしたRTWもツイードジャケットを選んだのでした。
■Solito house exclusive per Sharonによるヴィンテージ ツイードジャケット
今回購入したのは、サルトリア・ソリートにおける世界で唯一の既製品ラインである「Solito house exclusive per Sharon」のヴィンテージウールのツイードジャケットになります。
既製品とは言え、カッティングはルイージがしておりますし、縫製もビスポークを担当する熟練の職人さんがしておりますので、構造、生産工程はビスポークと同じです。型紙のみ、Sharonさんによる感性と、日本人の体型を加味したものがベースとなっていると理解しておくのが良いと思います。
事実、値段もビスポークジャケットとさほど変わりません。もちろん、ジャケットをビスポークすることに比べれば多少安価になりますが、ビックリするほどは変わりません。
これまでも何回かビスポークをしているのに、なぜ既製品を買うのか?と言った趣旨のご質問を頂いたことが実はあります。なんとなく、価値観としてビスポークが上で、既製品は下と言ったイメージがある方が多いのかもしれませんが、個人的にはビスポーク、MTM、RTW(既製品)と言うのは手段であって、目的ではありません。
私自身は”自分が美しいと感じる、自分好みの装いが出来ること”を一番大切にしていますので、その目的が実現できるのであれば、ビスポークかMTMか、それともRTWかはさほど気にしていないと言うのが実際のところです。
もちろん人によってはビスポークをすることが目的の方もいらっしゃると思うので、その場合にはRTWではなく、ビスポークを選ばれるのが良いと思うので、ご自身の価値観、何を大切にしているのか?によってビスポークかMTMか、RTWかを選ばれるのが幸せを感じる秘訣だと思っています。
このような中で今回購入をしていたのは、サルトリア・ソリートの持ち生地であったと言う、ヴィンテージウールのツイード生地を用いたチェック柄のジャケットです。ベースはライトブラウンに、それぞれ色の異なる二重のウィンドウペン(格子柄)が入っていることが特徴です。
格子柄はオレンジと、ややイエローがかった色で構成され、ベース地はライトブラウンカラーに見えるのですが、太陽光に照らすと渋いグリーンカラーにも見えると言う、独特の色あいが”いかにもヴィンテージ生地”っぽい雰囲気。今では生産効率を上げるためにあまり複雑な生地を織ることはありませんので、このあたりは服好きがハマるポイントでしょうか。
ラペルのロールや立体感もビスポークジャケットとなんら変わりません。
ツイード生地なので適度なハリ、コシ、硬さがあるのですが、そんなことを微塵も感じさせないサルトリア・ソリートのショルダーラインは唯一無二かなと思っています。ラインが描き出すナチュラルなソフトさは、色、柄、素材に加えて、シルエットでもカジュアルさを出すにあたって有益に機能しているように感じています。
この日はサルトリア・シャロンで仕立てて頂いたベージュのMTMパンツを合わせ、靴はイルクアドリフォリオにて初めてビスポークをしたホールカットを合わせました。ジャケットにツイード生地を用いていますので、パンツにはクリアな表情を持つキャバルリーツイルを合わせ、”くどく”ならないように配慮しました。
■カジュアル使いにもビッタリ。
そんなSolito house exclusive per Sharonによるヴィンテージ ツイードジャケットですが、スポーツジャケットなので、ドレスよりもカジュアルが得意であることは言わずもがな。
例えばカーゴパンツとデニムシャツと合わせた際のスタイリングがこちら。
シャツのボタンは下まで開けてTシャツを見せると言うクラシックスタイルとは異なるスタイリングですが、あまり違和感なくまとまっている気がします。
ちなみに足元はダークブラウンカラーのスエードビットローファーを合わせています。
そしてカジュアルスタイルの王様であるデニムの中でもよりカジュアル感の強いライトブルーのデニムにも合わせましたが、バランスが崩れることなく、しっかりと納まってくれる懐の深さはツイードジャケットならでは。
合わせていたのはフランネルシャツと、こちらもボタンを初めてTシャツを見せるスタイリングで、この22-23AWではお気に入りのスタイリングでした。
この装いの靴には、コードヴァンのローファーを合わせていました。
ツイードはもともとがスポーティな生地なのでネクタイをしてもソフトにまとまりますし、ネクタイを外したジャケパンスタイルでも様になる。またカーゴパンツやデニムを合わせても本来生地が持つ良さがしっかりと表現されるので、私が現在置かれた環境下においては大変フィットする生地なのかなと感じています。
次の2023-2024AWでも、引き続きツイードづいたスタイルが続きそうな予感。私と同じようにビジネスを取り巻く環境がカジュアル化してきている方は是非、次の秋冬にはツイードジャケット、ツイード生地にトライされてみてはいかがでしょうか!?
※本日ご紹介したジャケットは、コチラ。