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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

服好きは、素材にこだわる!?:メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編

こんにちはっ!
本日は、久しぶりの書籍紹介です。

■服好きは、素材にこだわる!?
以前、私がコーディネートをする際に気を付けているポイントを、私の失敗談を元にして執筆した「アイテムの”パワーバランス”を、考える」という記事にてお伝え致しました。そのポイントはとは、もともと気をつけていた下記3つに、「アイテムどうしのパワーバランス」を考慮するというものでした。

①シルエット(トータルバランス)
②カラーリング
③素材感

これに加えて、コーディネートの方法(アプローチ)と致しましても、以前に記載しておりましたね。
具体的には、下記の通りです。

①制約条件(天候やTPOなど)を確認する
②制約条件を踏まえた上で、主役となるアイテムをセレクトする
③主役となるアイテムを中心に、全体をコーディネートしていく

正直偉そうなことを言えるほどのセンスは持ち合わせていないのですが、現状は上記のようなアプローチでコーディネートを考えております。

このような中で、最近、私の”着こなしに関する考え方”を端的に言い表しており、納得感が高い表現をされていらっしゃる方がおりました。その方は、イタリア国内に11の支部をもち、約380名のメンバーを擁するイタリアきっての紳士クラブの騎士団長を務められているという、Giancarlo Maresca氏です。

元々弁護士をされていたそうですが、着こなしに関する造詣も深く、本場イタリアにおいて影響力のある雑誌にも、毎号のように寄稿されていらっしゃるという、イタリア・ファッション界においても高名な方だそうです。
※元記事は、THE RAKE JAPANのWebサイトのコラムです。

そのマレスカさんが仰った言葉を、そのまま転載致します。

『大切なのはStagione(季節)とOccasione(オケージョン)。
ワードローブは季節によってわけられていますし、場にふさわしい格好というものがあります。
その2つを踏まえることは絶対です。そのうえで個々の着こなしを楽しめばよいのです。』

個人的には、季節に適した”素材”と、場にあった、つまるところマナーとしてのTPOを考慮して、個々に着こなしを楽しみましょう、と言うことである、と解釈致しました。

私も上述しました通り、季節に適した”旬”の素材、をコーディネートに取り入れ、楽しむようにしております。例えば、今年のSSの買い物の中でも最も気に入っている、シャロンさんにてス・ミズーラ(パターン・オーダー)して頂いたウール×モヘアのスーツ。
E. MARINELLA (エウジェニオ マリネッラ)の小紋柄セッテ・ピエゲのネクタイ_利用イメージ①

「夏はやっぱりモヘアだよね~。」などは思いつつも、実は「モヘア」については表層的な事しか知らない私がいるわけです。そこで、前前から気になっていはいたものの、ちょっと高かったので躊躇していた書籍が、本日ご紹介する書籍なんです。ちなみに、「楽フェス」に乗じて購入し、買い回りポイントを稼ぎました。(笑)

■メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編
さて、服好きな方には有名な本のようで、既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。著者は、大西基之氏。メンズファッション研究所を卒業された後、デザイナーを経て独立。アパレル製品の商品企画コンサルタント、紡績、毛織メーカーのテキスタイル・デザインなどを手掛ける、この道40年を誇る、プロ中のプロです。

そんなメンズファッション、とりわけ素材のプロフェッショナルでもある大西氏が「毛織物」という、メンズ・ウェアの中でも、テーラード・クロージングに大きくかかわる素材に対象を絞ることで、より私のような素人にとっても読みやすく、かつ理解しやすい書籍となっているのが、本書「メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編」というわけなんです。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編①

本書ですが、大きく2部構成となっております。
第1部は、「基礎知識編」ということで、「繊維」ってそもそも何?、どんな種類があるの!?という基本的な内容からスタートし、「番手」や「スーパーXXという表示」についてなど、ス・ミズーラをする際には少なからず話題に出る言葉の意味、由来などが詳細に説明されております。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編②

その後も、「織物の組織の基本形」や「織物の目付」について、「羊毛と獣毛の種類」など、私が今まで記事を執筆するなかで、知りたかったことをとても詳しく、しかも大変分かりやすい表現で記述してあり、とても感激致しました!もっと早く購入すべきであった、そのように思ったほどです。

なお、第2部は、「服地の辞典」を名乗っている通り、様々な生地の名称や由来、その特徴などをカラー写真付きで解説しており、とっても重宝するパートです。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編③

ちなみに、シャロンさんでス・ミズーラ(パターン・オーダー)頂いたスーツは、ウール×モヘアという混紡生地ですが、たて糸にモヘアを用いた生地を、正確には「トニック」と言うようです。いやぁ、色々と勉強になりますね。

ファッションが好きな方は、皆さんスーツやジャケットにしても、靴にしても、最後はス・ミズーラ、ビスポークに辿りつくと聞きますね。そんな時、お気に入りのテーラーの方と相談する際に、生地の特徴などがしっかりと頭に入っていると、より自分がつくりたいアイテムが明確になり、満足度の高いス・ミズーラができるのではないでしょうか!?

素人の私にも十分読み進められる内容でしたので、服好きには是非お勧めしたい一冊です!






メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編

メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編
価格:3,780円(税込、送料込)


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